日本は、国土の約7割が森林なのです。
そのうちの6割弱が自然林(天然林)で、4割が人工林です。
自然林とは、人が手を加えていないもの、主として自然の力によって成りたった森林をいい、そこには多くの動植物が棲んでいます。
人工林とは、暮らしに活用するため、始めから人の手をかけて植林された森林をいいます。この人工林は、畑と同じで、苗をたくさん植えて、雑草を取り、間引いて、収穫するのですが、収穫までに30年〜40年もかかり、その間ずっと管理し続けなければならないのです。
良い木にするために周りの育ちの悪い木や邪魔な木を伐ることを間伐といいます。この間伐された木を間伐材といって、薪や建築の足場などに使われていたのですが、今ではほとんど使われず、間伐材の需要は無くなっています。
日本では、戦後多くの木を大量に使い、森林がどんどんなくなったため、高度成長期に産業用の人工林を増やしてきました。ところがその後、木材の輸入が自由化され、外国材が安く大量に手に入るようになって、国産材が使われなくなってしまい、林業が産業として成り立たなくなってしまいました。そのため、かつての大規模な人工林が育っているのに、今はその8割が未整備の状態です。このままでは、山林は崩壊し、木材の不生育や土砂災害など多くの被害を招いてしまいます。

 日本は、森林国でありながら、木材の輸入量は世界で1位です。国内で消費される木材の8割を輸入し、そのほとんどは住宅資材と紙の原料となる木材チップに使われています。自国の森林を育てず、外国の森林を、時には破壊してまでも経済を優先するという姿は、世界から批難の目を向けられることもあります。遠くから運ばれる木材は、大量のエネルギーを浪費し、またそれにもかかわらず 安く手に入るという事は、どこかに多くの犠牲を強いているからということも考えられます。
私たち日本人は、もっと日本の森林に目を向け、間伐材を使い、国産材を使うことで林業を復活させれば、荒廃しつつある森林が守られるのです。そして、なにより膨大なエネルギーを使わず、外国の森林を壊さずにすむのです。
私たちにできること、それは一人一人が身近なことから少しずつでも始めること。




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